second+word

□指
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ふと目に入る、あなたの。

白く、骨張った男の手。

細くも無く、太くも無い。

スッとして、綺麗。

つい、見とれる。

「Bくん?考え事かい?」

「……貴方の事です」

夜、妖しく蠢き、俺を惑わす。

昼、優雅に舞い、俺を捕える。

美しく、
妖しく、
愛しい。

愛しい、愛しい、貴方の愛しい一部。

「ふぅん」

きゅ

ちゅぷっ

口で、確認してみる。

「B、くん?」

「血が出てます。ささくれかな?」

ぺろっ

口実に過ぎない。

指に、触れたかった。

ツー

舌を這わせるが、貴方は何も言わない。

ただ笑む。

お好きな様に、と。



貴方を生かす手。
生かされる手。

指が無ければ、字を書くことも、食事をする事も、俺を抱く事も困難だろう。

いつも、その腕より、手より先に触れる指。

無償に愛しくなった。

「ん」

「……まるで」

「……はい?」

唇を指から離す。

「君に犯されている様な気分だ」

「嫌いですか?」

「新鮮だね」

スルッ

「この指は家宝ものだな」

目を細め、自分の指を見る。

「君にこんなに愛されて」






i love you,my favorite your finger

'Cos finger is a part of your body.

'Cos your part

'Cos i love you,i mad about you.
 

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