頂き物

□慟哭
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慟哭

「っ……ふ、ぅん…あっ…」

ジャラ…。

「気持ちいいのか?悟浄」

グリッ。

「ひやぁあっ!あっ、ああ、あっんん!」
「可愛いな。お前は……」
「あっ!んぁっ、ああぁっ、イ、イクっ…っに、さんっっぁはあぁぁああぁ!!」









俺は、義兄の性欲処理の為の、道具だ。









「悟浄、どうしたんだ?お前顔赤くね?」
「んっ……へ、いき…っぅ…」
「保健室行けよ。辛そうだって」
「っ…ん」

友人に促されて保健室へ行く為、立ち上がる。

「……っ!」

ガクンッ!

「おわっ!悟浄!?」

だが、足に力が入らずに崩れる。

「はぁ、っ……くっ…」
「ど、どうしたんだよ。お前、最近変だぞ?」
「わり…俺、早退…っするわ……」
「え?おい!?」

友人の声も、もう聞こえない。

早くコレを何とかして欲しくて、悟浄は急いで家路に着く。


そこで待っているものが、例え自分の望まないものだとしても。









家に着いた悟浄は、ゆっくりと自分の部屋へと向かう。

もう、限界だ。

「悟浄」

ビクッと体が震えた。

「早いな。また早退か?」
「っ……義兄さん…」
「顔が真っ赤だぞ?」

振り返れば、そこには悟浄の義兄である三蔵の姿。

「……っ…あ…俺……」
「……悟浄」
「!」
「部屋に来い」

そう言って三蔵は自分の部屋へと戻ってしまう。

悟浄は、なかなか後を追えずにいた。

足が竦んで動けない。

恐い……。

「っ……ふっ?!いやぁっ!」

急に秘部にある振動が強くなり、悟浄はその場に崩れ落ちた。

「あっ、あくっ…いや……嫌、だっ…」
「嫌じゃないだろう」
「!?さ、三蔵……っ」

いつの間に戻っていたのか、目の前には三蔵が立っていた。

冷たい支配者の目で、悟浄を見つめる。

「さっさと来い。苦しいんだろうが」

グイッと悟浄の腕を掴み、半ば引きずるようにして自分の部屋に連れて行く。
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