小説 1
□Puple Olion 第5章(5-7)
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――――口付けの雨が降る。
唇に、瞼に、頬に、首筋に、体全部に・・・・・・。
先刻、言葉であんなに気持ちを確認しあったのに…それだけでは何かが足りなくて。
お互いが相手に飢えているせいで、がむしゃらに求め合っている。
気がついたら身がとろけてしまいそうになっていた。
すでに一度、お互いのモノをこすり合わせる事で絶頂を共に迎えた後なのに…勢いは止まることなく行為は更に先へと進んでいく。
「―――…ん。…あぁ……」
くちゅりと、淫らな粘膜を弄る音。
それと自分の口から漏れる乱れた甘い声が静かな部屋に響く。
「…キラ」
熱っぽく耳元で名を呼ばれて、びくりと身体が震えた。
行き来する指が一本から2本に、2本から3本にと徐々に増やされていく。
秘部を攻める指と僕の猛りを追い詰める指、両方の動きに絶え間なく攻め立てられて、喘ぐしかなくなって…。
絶頂が、近くなっていた。
「気持ちイイ?」
「はぁ・・・ん・・・ぅ・・・・・・」
もはや答える余裕もない。
言葉は全て意味のない喘ぎに変わる。
「ふふ、もうキラは限界だよね。イきたい?」
素直に、こくりと頷けばアスランが意地悪く笑った。
「いいよ、イかせてあがる」
いきなり、高ぶりを激しく揉まれて電流みたいに快感が身体中を駆け巡った。
快楽のまま、溜まってものが一気にどろりと噴出する。
「ああっ…ああああああっ…」
痛身を震わせ、彼の手の中に情熱を吐き出してしまった。
「はぁ…ん‥…はぁ…」
「たくさん出したな…。キラの、すごく甘い」
見せ付けるように吐き出したものを舐めとられて赤面する。
「そんなの…舐めないでよ…」
「なんで?こんなに美味しいのに」
僕の恥じる様子に満足したのか、次の行為へ進もうとする彼を、体を起すことで止めた。
「まって・・・。」
「キラ?」
「アスランだけするのずるい…だから僕もするよ」
自分だけが、乱れるのが悔しくて。
求めているのは二人一緒のはずなのに、これでは僕だけが気持ちよくなって、アスランだけが取り残されているみたいじゃないか。
熱に浮かされた僕は、普段では考えられない大胆な事でも出来る気がした。
「おい、キラ…?」
彼の制止を軽く無視して、ズボン越しにゆっくりそれをなで上げる。
触れたアスランのモノはもう固くなっていた。
「君も気持ちよくしてあげる」
言って、彼のズボンのチャックを引き下ろす。
露になったそれは、もう十分すぎるほど膨張していた。
自分のよりも、遥かに違う彼のそれに赤面してしまう。
(おっきい……)
だけど恥ずかしさより彼の分身を愛したいと思う気持ちでいっぱいになっていて。
赤黒く充血しているそれを、迷わず口に含んだ。