立海大附属中
□俺へのプレゼント
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気分良さ気に言う、名前さえ忘れられてる女は、いっそ滑稽で。
「じゃぁ、叶えて貰おうかのぉ」
詐欺でも何でも使って。
「柳生が欲しい。」
女の顔が凍る。
「なにそれ、笑えな〜い」
でも続ける。
「柳生が欲しいのぉ。それと、…平穏な時間がセットじゃとさらに喜ぶ」
笑えなくていい。
真面目だから。
あぁ。
今すぐ、柳生が欲しい。
あぁ。
死にそうに。
柳生が欲しい…。
頭も景色もそんな感じでいっぱい。無形の山にはサヨナラし、残りの授業はバッ
クレた。