立海大附属中

□恋文 返信。
1ページ/1ページ


口にするには、恥ずかしすぎるモンがあったのぅ、柳生。

ルール違反じゃ、あんなの。

俺、久々に赤面したとょ。

してやられた感じじゃ。

いくらなんでも…。

他に言いようは無かと?

どぉしてお前さんは…。

いかんのぉ…俺がペースを乱されとる。

突然じゃったき、慌てとうょ。

俺が慌てるなんて、そうなかよ?

終いには、お前さんで頭が一杯になる始末じゃ。

いろんなお前さんが頭に浮かんで。

抱きしめてくれたとき。

髪を梳いてキスをくれるとき。

ライバルとしてコートに立つとき。

音を奏でとるとき。

まるで写真でも撮ったかのように鮮明に。

描かれとる。


女子(をなご)の様には、いられんきに。

離れんでくれ、とか。

仲良く、これからもいたいとか。

寂しいのは嫌だとか。

なんとも素直に言葉にはできんが。一つだけ…。

いつまでも、よろしゅうな。


仁王雅治


これが答えじゃ。お前サンに届いたかの…?



終。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ