立海大附属中
□恋文 返信。
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口にするには、恥ずかしすぎるモンがあったのぅ、柳生。
ルール違反じゃ、あんなの。
俺、久々に赤面したとょ。
してやられた感じじゃ。
いくらなんでも…。
他に言いようは無かと?
どぉしてお前さんは…。
いかんのぉ…俺がペースを乱されとる。
突然じゃったき、慌てとうょ。
俺が慌てるなんて、そうなかよ?
終いには、お前さんで頭が一杯になる始末じゃ。
いろんなお前さんが頭に浮かんで。
抱きしめてくれたとき。
髪を梳いてキスをくれるとき。
ライバルとしてコートに立つとき。
音を奏でとるとき。
まるで写真でも撮ったかのように鮮明に。
描かれとる。
女子(をなご)の様には、いられんきに。
離れんでくれ、とか。
仲良く、これからもいたいとか。
寂しいのは嫌だとか。
なんとも素直に言葉にはできんが。一つだけ…。
いつまでも、よろしゅうな。
仁王雅治
これが答えじゃ。お前サンに届いたかの…?
終。