立海大附属中
□匂い(28ver.)
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秋から冬への移行期。日中はまだぽかぽかしちょる、そんな時間。
風も強くなんから屋上で飯を食っちょったら、眠なって。
「柳生…眠ぅなってこんか?」
「今日はいい天気ですからね…小春日和ですか」
「まだちぃと早いがの」
珍しく柳生も同意見だったようじゃ。
何とゆうことは無かが、柳生と付きおうてから、ちょっぴき(少しばかりの)同じが嬉しかって。
「…ヨイショ」
「な、何をして!?や、止めたまえ!」
こんな所でも行儀良い柳生は正座しちょって。
男の夢、膝枕。
「ん…えぇのぉ。安心できちょぉ」
ゆっくり眼を閉じれば、柳生の溜息しか降ってこん。