小説:あなたに、逢いたい…
□【第4章】カステラ
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「あら、いらっしゃい」
「あ、明けましておめでとうございます」
篤郎は母を目の前にして、緊張しているのか声がうわづっていた。
「あけおめ篤郎。じゃお母さん行ってくるね」
「いってらっしゃい」
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