小説:あなたに、逢いたい…


□【第1章】はじまり...
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私は、高鳴る気持ちを抑えつつもズルズルと机を引きずって窓際の後ろから二列目に座った。
後から机を押してきた彼を見上げると、彼は
「先生、戸田君目悪いらしいんで席かわります」
と言って机を後ろに持って行ってしまった。
そして隣には、これまた物静かそうな戸田君。
「せめて一言くらい話したかったなぁ…」
そう小さく言葉を漏らした時、後ろから肩をトントンと叩かれた。
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