小説:あなたに、逢いたい…
□【第11章】ラブレター
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私は封筒を拾いあげて、封の開いている所から一枚の便箋を取り出した。
それには、私宛の手紙が書かれていた。
「三好沙知さんへ
本当は俺、中学二年の時から沙知を知ってたよ。
一目惚れだったんだ。それからずっと沙知の事が好きでした。
沙知がバスケしてる子がタイプっていうの聞いたから急いでサークルに入ったくらい。
俺って単純だろ?(笑)でも俺本気だよ?
沙知には他に好きな人がいるみたいだけど、やっぱりこれだけは言いたいからさ。
俺は、沙知が大好きです。
椎名篤郎より」