小説:あなたに、逢いたい…
□【第10章】10月1日
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篤郎が病院のベッドから消えてちょうど一ヶ月がすぎた。
私は夏休みが終わってもまだ立ち直れず家にいた。
中学三年生の時に篤郎がくれた雪だるまは、篤郎が死んだ日冷凍庫の中で溶けて水になっていた。
一年以上も保っていたのに、まるでそれが篤郎だったかのように溶けて跡形もなくなっていた。
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