小説:あなたに、逢いたい…


□【第6章】高校
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タンポポが鮮やかな黄色に色づいた頃、見事二人して南高に受かった私達は、残念ながらクラスまでは一緒とはいかなかった。
それでも登下校は一緒で、しばらくのうちは自転車に二人乗りして帰っていた。
けれど、
「俺バスケ部に入るよ」
篤郎は、仲のいい先輩に誘われたか何かで部活動に入ってしまった。
それからは、高校の席が近くて仲良くなった真那と家の方向が同じなので、一緒に帰るようになった。
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