小説:あなたに、逢いたい…
□【第11章】ラブレター
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もう周りなんて見えない、見たくない。
ただ今はどこへ行っても、その場所には篤郎との思い出だけしか残っていなくて、
なのに篤郎はいなくて、もう二度と二人の思い出は増やせなくて、
目を閉じても浮かぶのは篤郎の顔で、
寂しくて、伝えたくて、伝わらなくて、心が痛い。
悔しくて、悔しくて、やりきれない。
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