DevilMayCry 3

□M-01
1ページ/2ページ

『行ってきます』

「気を付けて」

「行ってらっしゃい」

ルインが時空扉を進み出ると、見知らぬ部屋へと出た。

『…どこ?ここ』

部屋には机、ドラムセット、ジュークボックス、果てにはビリヤード台…何に使うのやら…。部屋を見渡していると奥の扉が勢いよく開いた

『Σ!!?』

ビクぅと肩を揺らした。

「悪いが開店前だ…ぜ」

恐る恐る振り返るルイン。

『…ごめんね?勝手に入らせてもらったよ。』

「…ルイン兄?」

『何で俺の名前知ってるの?』

「冗談だよな?…昔、家に来たじゃねぇか。」

『昔?』

「ブラックドラゴン…あんたの親父さんの通り名だろ」

『確かにそうだけど…銀髪の知り合いなんてスパーダ親子くらいしか知らないんだけど…』

「そのスパーダの息子なんだけど。」

『…どっち?』

「弟。」

『ダンテか?』

「おう。」

名を呼んだとたんに笑顔になるダンテ。

『大きくなったね。俺よりもデカくなって。』

ダンテの頭に手を乗せるルイン。

「ガキ扱いかよ…」

『違うよ。【犬】だよ』

「Σ尚更悪りぃだろ!?」

『ダンテ…髪拭きなさい。つか、拭いてあげるから座って』

「ん。」

ダンテの髪をタオルで拭いていると、事務所の中に、磨けば光りそうな頭のおじさんが居た。

「君がダンテか?スパーダの息子…」


『知り合い?』

ダンテの耳元に顔を寄せ問うが

「いや。こんなハゲ知らない。」

と否の返答が返ってきた。

カツカツと靴音を響かせダンテがいる机に近くハゲ。
その目線はダンテの髪、顔、首筋、鎖骨と下がっていき最終地点は胸元…それに気付いたルインは、髪を拭いていたタオルでダンテの胸元を隠し

『…変態』

と呟いた。が"お前に用は無い"とでも言うかの様にルインの言葉は無視された。

「君の兄から招待状を預かって来た…受け取ってくれるか」

机の端に手をかけちゃぶ台返しの要領でひっくり返した。

『ッ…危ねぇ』

ダンテはひっくり返った机の上に乗り、ルインは机の前に下りた。

『つか、居ないし。散らかしたら片付けろよ。ハゲ。』

「問題はそこじゃねぇと思うけど…。」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ