投手は他の野手とは働きが大きく異なるので、『しないといけないこと』と『してはいけないこと』が数多く定められています。以下に代表的なものを紹介します。

投手板に足を触れた状態で投球しないといけない。
走者がいない場合は捕手からの返球を受けた後、20秒以内に投球しないといけない
先発投手は少なくとも1人の打者との対戦を終えないと交代できない。(アウトにするか出塁されるか)
救援投手は少なくとも1人の打者との対戦を終えるか、スリーアウト目を取らなくては交代できない。(ツーアウト1塁などの状況で登板した場合、打者をアウトにしなくても牽制や盗塁を刺すといったことでスリーアウト目をとれば次のイニングから交代できます)
ボールにツバや異物、傷などをつけてはいけない
アウトにしたり盗塁しにくくさせるため、走者をだますような行為をしてはいけない。これに違反することをボークと言います。
塁上にランナーがいる状況でピッチャー、もしくはキャッチゃーが、ランナーをアウトにしたり進塁されにくくするために行う反則行為のことを言います。ボークが宣告されれば、塁上のランナーは全て1つ先の塁へ進むことが出来ます。ボークは違反があった時点で即座に試合を止めることはなく、一連の動作が終了するまでは行われます。例えばボークと判断されるボールをピッチャーが投球した場合、投げられたボールをバッターが打つまでが一連の動作になります。ボークと判断されるボールをバッターが打ってアウトとなった場合は、その投球はなかったこととして打ち直し&ランナーは次塁進塁、ヒットや四死球となればそちらが有効でボークは取り消しとなります。つまり攻撃側に有利な判断が下されます。
ボークと判断されるのは以下のような場合です。

投球に関して
投手板に足を触れずに投球した
投手板に足を触れて投球動作に入ったにも関わらず投球しなかった(投球動作を止めた)
ボールを持っていないのに投球するふり(構え)をする
『セットアップポジション』での投球時に静止せずに投球した
打者が打つ準備をしていない(バットを構えていない)のに投球した
走者がいて投手版に足を触れている状態でボールを落とした
牽制に関して
投手板に足を触れているのに、もう片方の足を牽制する方に踏み出さずに送球した。
投手板に足を触れているのに、走者のいない塁に送球した、もしくは送球するフリをした
投手板に足を触れている状態で1塁に送球する動作を行ったが、実際には送球しなかった(投げたフリをした)
走者が塁から離れていないのに送球したりして不必要に試合進行を遅らせた
捕手に関して
敬遠の時など、投手の手からボールが離れるより前にキャッチャーズボックスから出てしまう




打者に関するルール
打者はバッターズボックスの中から打つ打者はバッターズボックスの中から打つことが決められています。片足でもバッターボックスから踏み出していたらいけません。ただし、バッターボックスのライン上なら問題ありません。また、バントの時など、ボールに飛びつくような感じで打つケースが見られますが、この場合は打った時に「打者が空中にいる」状態、つまり足が地面についていなければ問題ありません。もしバッターボックス外の地面に足がついていて打った場合は、打球がフェアかファウルに関係なく打者はアウトになります。

当然ですが、打者は試合前に交換された打撃順の記されたメンバー表通りに打席に立たなければいけません。もし打撃順通りに打者が打たなければ、

打撃終了後に間違いが指摘されれば、たとえホームランやヒットを打っていてもアウトとなります。ただし、アウトになるのは「打った選手」ではなく、間違えられた「打っていない選手」です。つまり、6番打者が打つべき打順で誤って7番打者が打ってしまった場合、アウトになるのは6番打者です。そして引き続き7番打者が打席に立つことになります。
バッターボックスに打者が入っただけの状態、もしくは誤った打者の打撃中に間違いが指摘された場合は、そのままの状態で正しい打順の打者と交代します。例えば2ストライク1ボールの状況で間違いを指摘された場合、正しい打順の打者はその状況から打ち始めることになります。
前者の場合ですと本来の打者は「必ずアウト」になるので、守備側のチームはもし打撃途中で相手チームの打順の誤りに気づいても、その打者の打席が終了するまでは黙っておいた方が得策となります。


走塁に関するルール
スリーフットレーン内を走るのが原則打者がボールを打った後、フェアであれば1塁に向かって走ります。その際に本塁と一塁の中間地点から一塁側の半分に設けられスリーフットレーン内を走らないといけません。
これは走塁により守備を妨害しないために設けられたルールなので、守備の妨害にならないようであればスリーフットレーン外を走っても問題ありません。たとえば3塁方向にゴロを打った場合、捕球した3塁手が1塁に送球する際、打者はスリーフットレーンよりさらに外側(ファウルエリアの側)を通って走ってもOKです。 オーバーラン塁に出た走者は、塁から離れている状態で『タッチ』されるとアウトになりますが、ヒットを打ったりした後、1塁を走り抜けることだけは許されています。1塁ではなく、2塁、3塁の場合に塁を走り抜けてしまった場合は、タッチされるとアウトになります。ただし、1塁の場合も2塁へ行こうとして走りぬけたのであればこの権利はなくなり、他の塁と同様、塁を離れた状態でタッチされるとアウトになります。 フライの場合は元いた塁に一度戻らなければいけないフライを打者が打ち上げ、そのボールを守備側の選手がノーバウンドで捕球するその瞬間、塁上の走者はフライを打ち上げる前いにいた塁にふれていなければいけません。もし打者がボールを打った瞬間に走り出してしまっていて塁に戻るまでの間に、体か前にいた塁にタッチされるとアウトになります。

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