リボーン短編3

□俺様logic
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 コンコンと鳴った窓の外にはなんと綱吉がいました。


「え? ここ……あれ?」


 おかしいな。私の部屋は2階にあって、窓の外って屋根のはずなんだけど。何故に綱吉様は窓の外にいらっしゃるのでしょう。

 はっ! いけない。屋根の上に誰か立っているのなんて近所の人に見られたら、変なお家だと思われちゃう。それにだんだん綱吉の顔が……! 早く中に入れろという無言の圧力が!

 入ってきた綱吉は、律儀に靴を玄関において戻ってきてから言った。


「早く開けろよ。ったく」


 いや、あのね。


「普通、屋根の上に人がいたらびっくりするでしょう!」


 窓開ける前に口が開いちゃうよ、まったく。

 そう言うと、綱吉はぷっと吹き出した。かと思うと、ケタケタと笑い始めた。


「たしかに、すごい顔してたなぁ」

「うるさい!」


 誰でも驚くでしょうに。私は正しい反応をしたまでよ。

 私のベッドに倒れこみ、お腹を抱える綱吉。ハニーブランの髪が小刻みに震えている。まさに笑い転げて悶えるとはこのことだ。

 どんな顔してたか分からないけど、そんなに笑われたら恥ずかしいじゃない。


「い、いい加減笑わないでよ」


 悪い悪いと言いつつも、笑い続ける綱吉。笑いすぎて目元に浮かんだ涙を拭った。


「シーツ、ぐしゃぐしゃにしないでよ」


 顔を伏せながら、シーツの端を引っ張る。せっかく綺麗に敷いてあるんだから。私のお気に入りの淡いピンクのシーツ。掛け布団のカバーもピンクだから、そろえて買ったのだ。


「シーツなんて別にいいだろ。どうせまた後で乱れるんだから」


 最後の方は小さな呟きだったから、聞こえなかった。けど、どうせまた……とか聞こえた気がしたんですけど?


「ちょっと。寝相はそこまで良いとは言えないけど、そんなに悪くないはずよ」


 失礼ね。

 そう言うと、綱吉ははあ、とため息をついて目をそらした。

 え? 何?


「まあ、それはそうと何しにきたの?」


 何かあまりいい予感がしなかったので、話を変えようと問う。と、綱吉は微笑みながら、おいでと手を振った。意味が分からないけど、綱吉に逆らうなんてそんなバカな真似するほど、私は命知らずじゃない。

 綱吉が座る私のベッドに近づけば、引かれた腕。いきなりドアップになった綱吉の顔。


「んぅ……!?」


 口を開くまもなくぬるりとした感触が歯を割ってくる。

 綱吉の外見とは裏腹に、すべてを喰らい尽くさんとする荒々しいキス。すぐに息が上がってしまうほど、貪られる。離してもらえるのは、いつも綱吉が満足してから。つまり酸欠寸前。


「何ってナニ、かな」


 どちらのものともつかない唾液をぺろりと舐め取って言った。ちらりと覗く赤い舌にぞくりと甘い痺れが体を駆ける。

 私に拒否権はないと言うように、再びふさがれた口。

 撫で上げられたもも。

 与えられる快感で白く霞む頭。その中で、シーツなんて……どうせまた……と綱吉の声が響いた。








魅鬼さん
大変お待たせしました!
黒ツナで微裏ですが、微裏になってますかね……?

それでは53000hitありがとうございました!


11/02/19


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