親友争奪戦
□放課後も取られたなう。
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今日は雫と放課後にショッピングに行く約束をしている。あのテニス部も、放課後は部活があるから雫を取られる心配もない。放課後万歳!
と浮かれていたのも束の間。この気持ちも奴の一言によってぶち壊された。
「おい雫。お前、テニス部のマネージャーになれ。」
次は美術だから移動教室だ、と廊下を歩いていた所。たまたま生徒会長でテニス部部長な跡部景吾に出会い、上記の言葉を雫に言ってきた。
いきなり何だこいつ。
「え、マネージャー?突然だね…。いいよ。って言ってあげたいけど、今部活入るとか微妙な時期だし。それに私、部活入ってるし。」
そーだそーだ!雫は私と一緒に新聞部に入ってるんだ。お前等の小間使いになんてやってたまるか!
「アイツ等も雫なら大歓迎だと言ってる。とりあえず今日の放課後にでも部活見学に来い。お前見たことないって言ってただろ。」
は?放課後は私とラブラブショッピングなんだよ。邪魔すんな!
「ごめんけど、今日の放課後は奈緒と約束があ「もうすぐチャイムがなるな。じゃあ放課後待ってるからな。」
と自分の用件だけ言って華麗に去って行った生徒会長。
何様だ!!
てか雫言葉遮られすぎでしょ…
んでもって放課後。
あの生徒会長を無視なんかしたら、大変なことになる事は私と雫も分かっている。だからかーなーりしょうがなくテニスコートにやって来た。最初だけサラッと見てサッサとショッピングに行こうという作戦だ。
なのにほんと何だこいつ等!
「雫よう来たなー。せっかくやからベンチにでも座って見とき。」
「俺のアクロバティック堪能してけよ!」
「雫先輩!マネージャーなって下さるって本当ですか!」
「雫なら安心して任せられるよな」
「あ、雫先輩。この間言ってた本、持って来ましたよ。」
「雫がいるなら俺今日頑張っちゃうCー」
「ウス」
「とりあえず部室に案内する。話しはそこでだ。行くぞ。」
「え、あ、ちょっみんな!?」
とまぁ、あれよあれよという間に雫は奴等に連れ去られた。
勿論私は眼中にないとのこと。
ふ・ざ・け・ん・な・!
雫の話し一切聞かずに連れ去るとかどういうことか!一人残された私はどうしろと?!
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