親友争奪戦
□部員と戯れなう。
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「奈緒先輩!おはようございます!」
「あ、奈緒先輩。後で数学教えてくださいよ。」
「奈緒先輩!俺昨日サービスエース取ったんですよ!」
「奈緒先輩」
「奈緒先輩!」
「はいはい、おはよう。みんな話すなら順番にお願い。」
なんだか昨日あれから1年に好かれた。何でも雫は優しい先輩だけど優しすぎるし、いつもレギュラーに囲まれているし、近寄り難い高嶺の花なんだとか。その点私は平達専用で、尚且つ物事をズバッと言う姉御肌だから懐きやすいんだってさ。褒められているのかいないのか。まあこの子等可愛いから許す。
てか芋づる式に他の1年と平の2年までもが奈緒先輩と呼んできた。
2年はあの跡部部長に物が言えるなんて!といった尊敬の眼差しで私に接してくる。2年は1年ほどの可愛さはないけど、なかなかイケメンが揃ってる。イケメン嫌とか言ってる私も、こんなに懐かれたら邪険にできないよ。てかこの子等も普通にいい子。三次元のイケメンにいい子がいるなんて…!あのレギュラー共はイケメンすぎてまったく信用できないけど、この子等ぐらいのイケメンなら信用する気になるな。
「あーん。随分懐かれてんじゃねぇのか菊池。」