親友争奪戦

□自分本位発動なう。
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あの後生徒会長の権限とか使いやがった跡部景吾のせいで、雫はテニス部のマネージャーになってしまった。雫に本当にいいのかと聞くと
「困ってるみたいだし、友達に頼まれたらね。」
と何とも心優しいことを言ってのけた。どんだけいい子なんだ!
しかしながら、困っているからと言って半強制的にマネージャーにするのは、果たして本当に友達のすることか?

まぁそれは置いておき、雫がマネージャーになったということは、放課後部活があるということになり、私と遊ぶ時間がないということ!確実にテニス部によって雫との時間を取られていっている。テニス部まじ憎い。



マネージャーを始めて一週間。真面目で優しい雫は、仕事をとてつもなく頑張っていた。ルールブックを買ってきては休み時間に読んだり、スコアの書き方を練習したりと何とも健気だ。


しかし、なんだか最近元気がない。どうしたのか聞いても、何でもないで返されてしまう。テニス部に何かされたか!?と思ったが、奴等とはいつも通りに接しているし…。

やはり考えられる理由はあと一つ



ファンクラブ



雫がマネージャーをやると決まった時、跡部から正式に全校生徒へ告げた為、ざわつきはしたものの特に何もなかった。とテニス部は思っているだろうが、実は今まで仲のよかった子たちが何人も離れていった。だけどイジメまではなかったのに…。少したって怒りが蓄積されたんだろう。気持ちは分かるが、私の雫に手を出すとか許すまじ!





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