その他の夢
□歴代の拍手たち
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「ふぁ〜ぁ」
伸びをしなが欠伸をする銀時は、眠そうにテレビを見ていた。
神楽は散歩に出ていて、新八はお妙と買い物に出掛けている今、万事屋には銀時を含め二人しかいない。
「銀ちゃーん、イチゴ牛乳とお茶ならどっちがいい?」
台所からの呼びかけに「イチゴ牛乳〜」と気だるそうに答えた。
コトッ
「はい、どうぞ」
「おぉ‥サンキュー」
「眠い?」
「ん‥ゴクッゴクッ……ぷはァ。スゲーねみィ」
「ちょっといい?」
銀時の隣に腰掛け、「おいで、銀ちゃん」と腿を両手で叩いた。
「マジでか?オイオイ…夢じゃねーよなァ」
「ほら早く」
銀時は照れ隠しか、頬を抓ったり小言を漏らしながら【膝枕】をやってもらった。
「俺、今なら死ねる」
「ふふ、おバカさん」
そう言い銀時の両目に手のひらを置いて視界を遮ると、前屈みになり耳元でささやく…
いつもご苦労様、あなた
「たまには悪くねーな…こうやって甘えるのも」
間もなくして寝息が聞こえてきた。テレビの音が煩わしく思え、ピッとリモコンで電源を落としたのだった。
fin.