1
□成敗!!
1ページ/1ページ
「めっちゃえぇ眺めやわ〜」
「……はぁ」
双眼鏡で何かを見ている忍足と、呆れて溜息をついている跡部が屋上にいた。
「景ちゃんも見る?」
「俺様にそんな趣味はねぇよ」
「結構えぇ眺めやで♪」
「女子の着替えなんか興味ねぇよ」
「彼女以外の…やろ?」
「着替えなんてのぞかねぇよ、ばーか。俺様が脱がすに決まってんだろ」
「…そぉやったな」
二人の会話はさておき…今、忍足は『のぞき』をしているのだ。
(これはれっきとした犯罪行為なので、良い子の皆は真似しなぃよーに!!)
「次の授業は出るか…」
「次って何の授業なん?」
「外国語(ギリシャ語)」
「……俺はパスするわ」
「ジローみたいに寝過ごして、部活に遅れんなよ」
「大丈夫やて!!」
忍足の返事を鼻で笑い、跡部は屋上を後にした。
「めっさ青いわ…」
ごろんと横になりながら視界いっぱいに広がる空を見据えた。
そして、深い眠りに陥る……
「のぞき魔みぃーつけた!!皆のかたき、とったり!!」
深い眠りにつく忍足に、何やらイタズラをしているようで…
おや?
どうやらこの子はあなたのようですね。一体何をしたのでしょうか?
〜inクラス〜
「ゆ、侑士?!」
「なんや岳人?」
「お前…その顔どぉしたんだよ!!」
クラスの女子が忍足の顔をみて絶叫する……忍足自身はわけがわからない様子でいた。
「俺の鏡かしてやるよ(ぷぷ……)」
「おおきに…」
鏡を見て忍足は言葉を失った。
なぜならば
忍足にくるりんとしたひげが生えていたからだ!!(マジックで書かれたもの)
「な…なんなんやぁーーー」
忍足の絶叫が聞こえ、あなたは腹を抱えて笑った。
実は、忍足ののぞいていたクラスはあなたのクラスだったようで…
忍足の行為に気付いたあなたは、皆のために忍足を形はどうあれ、成敗したのだった。
<END>