☆グラビ短編☆

□意外な才能
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愁一はずっと空を見上げている・・・。



「愁一・・どうかしたのか??」



どこか上の空のように見える愁一に竜一は心配になり声をかける。


すると、愁一はぼぉ〜としながら、歌い始める。


竜一はその状況は、前に一度だけ経験したことがあったので、歌詞を書き写し始めた。


実は、以前にも愁一が行き成り歌い始め、その曲調と歌詞に驚いた。


いつも、歌詞と曲作りに苦労している愁一はそこにはいない。


素晴らしい歌声に竜一は、聞き入って愁一を問いただした。



「今歌った歌、愁一が作詞作曲したのか?」



竜一は驚きながら言った。


愁一は??を浮かべている。



「俺・・歌歌ってた?」



愁一の発言に竜一は更に驚いて、『無意識か・・・』と愁一を見つめていた。


こんなにいい歌が作れるのに・・・。


竜一はこの後悔を二度としないように今現在こうして、書いているのだ。



「よし、書き終わった!」



愁一は竜一が何か書いていたのが気になった。



「何書いてたんだ?竜一??」


「愁一、前自分が覚えてないのに、歌ってただろ?だがら、それを書いてみたんだ。」


「また俺歌ってたんだ、それどうするの??」


「次の愁一達の新曲でどうかな?」


「でも・・瀬口さん、俺の作詞作曲なんてOKしてくれないよ」



愁一はしゅんとなる。



「そんな事ない、俺からも頼んでみるし、それにこの歌凄くいい・・・」


「どんなの?見せて!!」



愁一は無意識に歌っていたので、どんな歌詞かもどんな曲かもわからない。


竜一の手から書き記してある紙を取ろうとしたが、竜一に『歌う時にね』

と耳元で囁かれ、愁一の身体がビクンとはねる。


愁一の顔は真っ赤だ。



「・・・・・・・・・・・・・わかった///////」



愁一は顔を隠しながら言った。







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