ガンダム00 パラレル長編
□ミキシング・ディスディニー 第九話
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「・・・これは。」
目の前に広がる、光景。
それは・・・信じがたかった。
少なくとも、二人にとっては。
ミキシング・ディスディニー 第九話
「・・・・・。」
「この機体・・・誰が、用意されたんですか?」
放心したように、MSを見つめているニール。
技術開発部の人間に視線を向けて、クロイツが問う。
「わ、我々も上の命令とだけでして・・・詳しいことは、分かりません。」
「・・・これでは、まるで・・・。」
言葉を切り、再度MSを見上げた。
技術開発部の人間は、そそくさとその場を離れる。
これ以上の面倒事はごめん、ということだろう。
右肩の上部には、長距離用のライフル。
脚部には二丁のピストル。
近距離格闘用として、ビームサーベルも装備されているそうだ。
顔の部分にあたる場所は、翠のバイザーで覆われている。
その下に隠される顔面は・・・おそらく、この世界の誰もが知っているかもしれない。