ガンダム00 パラレル長編
□ミキシング・ディスディニー 第八話
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こんにちは、皆さん。
アロウズ、MS部隊所属のクロイツ・セレスティア中佐です。
最近暑くなってきた日々、いかがお過ごしですか?
オレはとても、頭が痛い日々を過ごしております・・・。
ミキシング・ディスディニー 第八話
「だから!何度同じ事をすれば、気が済むんだ!!」
朝から、怒鳴り声が響き渡る。
その声の持ち主・・・クロイツは、眉間にシワを寄せて
一人の部下に、そう叫んでいた。
クロイツがアロウズに就任して、数ヶ月が過ぎている。
何度かMS部隊として派遣を受けたり、カタロン討伐作戦の指揮官・・・。
その優秀さは、軍部内でも知られ始めていた。
そんな彼の怒鳴り声を受けている男・・・。
薄い茶色で、所々が巻き毛。
その髪の毛は腰まで届いており、
正直、男としては長すぎるような気がしないでもない。
しかし、今はそんな事どうだっていい。
「ごめんなさい・・・中佐殿ぉ。」
彼―――イデア・クリアランス少尉は、首をすぼめる。
身長はクロイツよりも高いし、見た目も年上に見える。
そんな男が、上官とはいえ年下に対して、こんな行動を見せていた。
「中佐・・・少し声を抑えた方がいいかと。」
「分かっている、オルファノン中尉。」
クロイツの隣に控えている、いわゆる副官の立場の男。
ネイルス・オルファノン中尉・・・もとい、ニール・ディランディは、
抑えた口調で、クロイツに言った。
勿論、自身の声の大きさは分かっている。
イライラとしながら、再びクロイツはイデアに向き直った。