ガンダム00 パラレル長編

□ミキシング・ディスティニー 第六話
1ページ/9ページ

ミキシング・ディスティニー 第六話



クロイツが半ば急ぎ足で、校門に向かう。
授業が終わり、さっさと帰ろうと思っていた。


「(ニール、今頃リハビリしてるかなぁ・・・。)」





あの青年が目覚めて、もうすぐ一ヶ月。

ニールに代謝障害のことを伝えることは、出来た。
最初こそ胡散臭そうに聞いていたが、医者を何人も呼んで説明してもらった。
それこそ、彼が納得するまで。
結局ニールが折れて、信じてもらえた。(多分

最近では、ニールはリハビリを始めている。
昏睡だったせいか、それとも代謝障害か・・・。
それら全てなのかもしれない。
ニールは、自身の体を動かすのが難しいようだ。

まだリハビリは始めたばかりで、困難な事も多い。
決してクロイツの前で、そんな表情は見せない。


「(まだ、あんま信頼されて無いんだろうなぁ。)」


これは推測だが、彼は動けるようになれば
今度こそ脱走するようなきがした。

CBという組織が、彼を突き動かしている。
少なくとも、クロイツにはそう感じられた。


「(それでも・・・いいけどね。)」


クロイツ自身が無関係な訳ではない。
ニールを拾った時点で、大きく関わってしまった。
CBがセレスティア家をどうするか・・・。


「(ああ、もう止めよう。)」
「・・・クロイツ・セレスティアですね?」


次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ