ガンダム00 パラレル長編
□ミキシング・ディスティニー 第四話
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ミキシング・ディスティニー 第四話
「クロイツ・・・?」
義理の母親が、不思議そうにクロイツを見た。
ソファーでゆっくりしていたのが見て取れる。
「(ちょっと、気が引けるな。)」
突然、こういう事を聞くのは・・・。
心の中でそう感じながらも、
クロイツは大きく息を吐いて、母親を見据える。
「義母さん、お聞きしたいことが・・・あるのですが。」
「珍しいわね・・・何かしら?」
出来ることなら今、聞くべき事ではない。
両親が話してくれるまで、待っているべきだった。
・・・けれど、そういう訳にはいかなくなった。
確信がなければ、あの青年―――ニールとも向き合えない。
「オレの本当の、両親の事です。」
「っ!!・・・クロイツ・・・。」
明らかな動揺。
ここで話しを折ってはいけない。
クロイツは真剣な表情のまま、口を開く。
「僕はもう十八です、本当の事を・・・話してください。」
「・・・クロイツ・・・。」
赤茶色の瞳が、義母を貫くように見つめる。
・・・本気だと分かったのだろう、義母は全てを語った。