ガンダム00 パラレル長編

□ミキシング・ディスティニー 第四話
1ページ/5ページ

ミキシング・ディスティニー 第四話



「クロイツ・・・?」


義理の母親が、不思議そうにクロイツを見た。
ソファーでゆっくりしていたのが見て取れる。


「(ちょっと、気が引けるな。)」


突然、こういう事を聞くのは・・・。
心の中でそう感じながらも、
クロイツは大きく息を吐いて、母親を見据える。


「義母さん、お聞きしたいことが・・・あるのですが。」
「珍しいわね・・・何かしら?」


出来ることなら今、聞くべき事ではない。
両親が話してくれるまで、待っているべきだった。

・・・けれど、そういう訳にはいかなくなった。
確信がなければ、あの青年―――ニールとも向き合えない。


「オレの本当の、両親の事です。」
「っ!!・・・クロイツ・・・。」


明らかな動揺。
ここで話しを折ってはいけない。
クロイツは真剣な表情のまま、口を開く。


「僕はもう十八です、本当の事を・・・話してください。」
「・・・クロイツ・・・。」


赤茶色の瞳が、義母を貫くように見つめる。
・・・本気だと分かったのだろう、義母は全てを語った。


次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ