捧げ物置き場

□リグレットカラー
1ページ/5ページ

その日は久しぶりに、外出した。
ちょうど十代さんの任務も休みで、オレも時間があったから。


「遊星、何処に行きたい?」
「ん・・・。」


シティの地理には、あまり詳しくない。
特に行きたい場所・・・思いつかないな・・・。

察したのか、十代は笑顔を見せると
遊星の手を取る。


「あっちのアイスクリーム、結構美味しいんだ。」
「あ・・・はい。」
「・・・それでも、いいか?」
「勿論。」


十代さんが気を遣って、言ってくれたんだ。
彼が美味しいというなら、きっと美味しいんだろう。

この時はまだ、あんな事が起こるなんて予想してなかった・・・。



リグレットカラー
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ