捧げ物置き場
□リグレットカラー
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その日は久しぶりに、外出した。
ちょうど十代さんの任務も休みで、オレも時間があったから。
「遊星、何処に行きたい?」
「ん・・・。」
シティの地理には、あまり詳しくない。
特に行きたい場所・・・思いつかないな・・・。
察したのか、十代は笑顔を見せると
遊星の手を取る。
「あっちのアイスクリーム、結構美味しいんだ。」
「あ・・・はい。」
「・・・それでも、いいか?」
「勿論。」
十代さんが気を遣って、言ってくれたんだ。
彼が美味しいというなら、きっと美味しいんだろう。
この時はまだ、あんな事が起こるなんて予想してなかった・・・。
リグレットカラー