ガンダム00 パラレル長編
□ミキシング・ディスティニー 第七話
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鋭い頭痛が、走る。
頭の中に流れ込んできた、声。
思わず頭を抑えて、周囲を見渡す。
「だ・・・れだ!」
『聞こえてるのか〜・・・それは何より。』
声の主は楽しそうに、笑う。
顔は見えないが、笑ったような気がした。
周囲を見回した時に、ふと鏡に視線を向ける。
・・・翡翠色の瞳が、金色に染まっている。
脳量子波を使っての、通信。
しかし、それが出来るのはイノベイター間だけのはず・・・!!
『ああ、それはオレがお前と同じ、DNAから出来てるからさ。』
「っ!!」
『今は繋がっているんだから、無闇に考え事しないほうがいいよ?
ぜーんぶ、オレに聞こえてくるから。』
クスクスと、今度は笑っている。
と、扉が無造作に開いた。
―――頭の痛みは、引いていた。
それに気がつかないほど、ニールは呆然と、扉を見つめている。
「こんにちは、ニール・ディランディ。
・・・ここでは、ネイルス・オルファノン中尉の方がいいのか?」