物語
□酔っぱらい
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それにこの臭いは―――酒だ。
十二神将は酔わないが人型をとっている今は別だ。
勾は強い方だ。なら、なぜ?
「勾、何を「慧斗が、いい…」っ!…慧斗、何を飲んだ?」
コイツが自分から“慧斗”と呼べと言った事は無かったので、驚いた。
だが慧斗と呼べる事は俺としても嬉しいので、呼んでやる。
すると慧斗は嬉しそうに、頭を引っ付けてくる。
猫みたいだ…。
「酒を、少し、飲んだだけだ…」
「その酒は誰に貰った?」「晴明、だ」
晴明か、アイツの事だ。どうせ酔いが早くなる様な術でもかけたんだろうな。
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