図書

□夜空の星に想いを込めて
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「現れては人を惑わす凶星 計都。なら、同じ名を持つお前は…」

感情の見えない瞳は逸らす事を許さない。

「…六合」
「いや、気にするな」

立ち上がり、穏行してしまう。
そのまま異界へ帰ったのだろう。
神気が感じられない。

「さっきの言葉は…」

彼らの言葉には言霊が宿る。
二つ名は自分を縛る見えない鎖。

「どういう意味だろうな」


真意を掴み損ねた彼女は、暫く自分と同じ名を持つ星を眺めていた。


End.
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