図書
□居場所
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勾陣は門の所で腕を組んですでに待っていた。
「行くぞ」
都に出て三人の目に飛び込んで来たのは、死霊の群。
「早く調伏しなきゃ!」
事態を察した物の怪が一瞬にして本性に立ち戻った。
「多くない?さすがに」
「ああ。だが然程強くない」
「大元が居るな」
なかなか決着が着かない。
確かに一体の妖気は強くないのだが、なんせ数が数だ。
紅蓮の言った通り、大元を叩かなければ意味はないだろう。
これは都に眠る死霊どもだ。復活させた者が居るはずだ。
「オンアビラウンキャン、シャラクタン!」
昌浩達は確実に数を減らしてはいるが、復活の速さには着いていけない。
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