図書
□風邪
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寝込んでいたのは勾陣。十二神将である彼女は普通風邪など引かない。しかし、実際引いてしまっている。
実は人型をとって買い物に行ったところ、帰りに急に天候が変わり、雪が降ってきた。ついでに風も出てきて軽く吹雪状態。人型を止めればよかったのだが、回りには通行人がたくさん。ということでそのまま帰って来たところ、風邪を引いてしまったのである。
「ゴホッ…頭が痛い…。」
「熱はどうだった。」
そう聞くと勾陣は体温計を渡してきた。
「38度5分、か。やはり高いな。だから、傘を持っていけと言ったのに。」
「はぁ…すまない、油断していた…。」
若干悔しそうにしている勾陣。
「まぁ、引いてしまったものは仕方ない。今治しておかないと後が辛いからな。」
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