巻物
□失態？
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「バイト先でミスをして、それをフォローしてくれたヤツに言いそびれたんだ」
「…まったく」
要するに、勾陣が何時からああかは知らないが、騰蛇が帰って来るまで“六合のお悩み相談室”を開館していたらしい。
pipipi…
六合の携帯が、無機質な音をたてた。
「はい。…ああ、…すぐに向かうが少し遅れかもしれない。…分かった」
「出かけるのか？」
「ああ」
「行ってらっしゃい」
携帯から僅かに聞こえた女性の声。
「それで“変わってくれ。”か」
だいたいの事は聞いた。
後は勾を立ち直させるだけだ。
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