物語

□しあわせ
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それは安倍家での誰も居ないお昼の話。

「朱雀、紅茶を入れたんですけど」

飲みますか?と微笑みながら聞いてくる。

「天貴、紅茶くらい俺が入れるぞ」
「あら、私が入れたかったのよ」

そう言い、テーブルに入れた紅茶を置いてくれる。

朱雀は読んでいた本を横に置き、天一が持って来てくれた紅茶を飲む。

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