物語
□酔っぱらい
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夜、アイツが部屋にやって来た。
「…騰蛇」
ベットの上にいた俺の所に寄ってくる。
だが服装をもうちょっと考えてほしい…。
アイツの今の格好は、首元の開いた大きめなセーターに短めの(ほとんどセーターで隠れていて意味がないような)ズボン。………だけ。
オマケに目がトロンとなっていては誘っているのかと聞きたいくらいだ。
だがどこか様子がおかしいので理性を保つ。
「どうした?」
隣に座った勾の頭にポンっと撫でてやる。すると、俺の胸にコツンと頭を寄せてきた。
「おい、本当にどうした?」
普段しない行動に戸惑いを隠せない。
よく見れば、頬が僅かに赤い。
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