書棚
□悪夢=不安
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騰蛇は隣に居る知らない誰かと商店街を歩いていた。
騰蛇?
そう言ったはずなのに、それが音になることはなかった。
怪訝そうに辺りを見回していた勾陣の前に騰蛇が来たが、勾陣に気付くことはなく通りすぎた。
とても楽しそうに話ながら。
「おい騰蛇!」
振り向いた先には誰も居なかった。
目を覚ました勾陣は、自分が酷く寝汗をかいている事に気が付いた。
不自然に息が上がっている。
アレは夢だ。
そう思いたいのに、思えない自分が居るの。
時計はまだ、夜中の3時を指していた。
何度寝ようと試みても、寝ることは出来ず結局朝を迎えてしまった。
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