図書
□京都にて、惚気。
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京都を訪れた安倍家一行。
晴明は白虎と共にふらり旅。勾陣と天后は自由行動。
紅蓮は昌浩と彰子のお守りである。
「おい昌浩。一体どこに行くんだ?」
「えっと、清水と、二条城に行こうと思ってる」
京都の略地図を見ながら答える昌浩に、彰子が待ったをかける。
「あら?貴船には行かないの?」
「時間的に無理かと思ったんだけど…」
「大丈夫よ。ねぇ、紅蓮」
「二条城からはちょっと遠いが、何とかなるだろ」
一端言葉を区切り、紅蓮はそれに。と続けた。
「ここまで来てるんだから行かんと機嫌を損ねるぞ」
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