図書

□姫と騎士
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第一章【命を賭けて】


舞台の幕が、上がった。


時は中世ヨーロッパ。

そこの王宮にはこの国には珍しい、黒髪の姫がいた。

姫君の父が治めるこの国は緑も多く豊かな国だった。
だが、最近になって治安が悪化。
隣国が攻めてくるとの噂も立っている。

不安に駆られた民達をほっておくような無情な国王ではない。
民をどう救うか。
そんな話し合いが幾度もなされた。

「王よ、このままではこの国は滅びます!」
「ああ。そうかも知れん」
「兵の準備は整っております。隣国が攻めてくる前に此方から…!」
「それは駄目だ」
「何故ですか!国王!!」
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