図書

□鈍感彼女
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たまには素直なのも見たい。
そう思ったのが原因か?


ある朝、目を覚ました騰蛇はその瞬間固まった。

「……勾?」

自分の隣ですやすやと寝息をたてている彼女がそこにいた。

自分が寝る前には居なかった。
という事は、夜中にやって来たということか?

彼女が来たことに気づけなかった自分を恨みつつ、起こさない様に台所へ向かった。

朝食の用意が出来上がった頃、彼女が居間に現れた。

「おはよう。勾」
「ああ、おはよう」

まだ眠たそうに目を擦っている。

「なぁ、勾。なんで俺の部屋に居たんだ?」

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