図書

□ちぐはぐな思い
1ページ/7ページ

真っ暗な闇。
上も下も、前も後ろも分からない中を走っていた。
何かを探すように。
けれどその『何か』が分からない。
ふと、足を止めた所で、疑問が湧いた。

自分は誰だ?

自分の事が分からない。
というか記憶というものが欠落している。
唯一あるのは何人かの面影。
だがそれら全てに影がかかっていてよく見えない。
それらが自分にとって何なのかすら分からない。

さぁとこの暗闇の空間に一条の光が差した。

自分が探している『何か』を求め、光を目指し歩きだしか。


意識が戻ったのは見知らぬ一室だった。

.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ