図書
□夢
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昌浩は走っていた。
それはもう走っていた。
誰もが眠る真夜中を。
何かから逃げる様に。
「ね〜ず〜み〜!!」
デカイよ!
ねぇ、さすがにアレはデカすぎでしょ?!
昌浩は誰に言うでもなく内心で叫んだ。
だけど逃げてばかりもいられない。
「ナウマクサンマンダ、バサラダン、カン!」
昌浩の攻撃は見事に命中した。
「!…増えた?」
それはそれは大きかったねずみが攻撃をもろに受け、粉砕されて、通常サイズのねずみが大量発生したのだった。
口角が引きつるのを昌浩は自覚した。
「多いって、さすがに!」
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