図書
□逆転
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もはやシリーズ化しそうな勢いであるが、今日の晴明は違った。
ただ小さくなっていたのは勾陣なかったのだ。
今日、何故か騰蛇が部屋から出てこない。
晴明に訊いた所いやーな笑顔を浮かべいたので居ることは間違いない。
「騰蛇?」
ドア越しに声をかける。
返事はない。が気配はある。
ドアを開けようと手を掛けた時。
「あけるな!」
初めて向こうから返事があった。しかしその声は、部屋の主よりもかなり高い。
不信に思いドアを開けた。
そこに居たのは騰蛇で間違いはない。
「お前、騰蛇か?!」
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