巻物

□仕事始めは
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帝都のとある場所にあるとある神社。

そこに二人の女性の姿があった。

一人は綺麗な黒髪を短く切り揃え、もう一人は長い髪を頭の上の方で結っている。

「私達が今日過す相手は違っているよな」
「確に…違ってますよね」

それは数時間前。

「紅蓮、六合。ちょっと良いか?」
「なんだ。晴明」
「俺は急いでんだが」

二人共この後出掛ける為着替えて居たのだ。

「すまんが仕事が入った」
「はっ?!」
「……やっぱり」

紅蓮は意味が分からないと言った感じだが、六合は何処か察していた様だ。

「昌浩じゃいかんのか?」

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