書物

□休日?
1ページ/3ページ

本来、安倍家には居ないはずの子供がいた。


「おかえり!」
「子供?」


したたらずな声で帰って来た紅蓮と勾陣を向かえたのは3歳位の男の子だった。


「勾…。家を間違えたか?」
「いや、合っているはずだ」


困惑ぎみの二人の前に晴明が現れた。


「おや二人共帰っていたのか」
「晴明。この子供は誰だ?」
「この子は伽廉(かれん)と言ってな、暫く預かる事になったんじゃよ」
「おねーちゃん。あそぼ!」

勾陣の手を引っ張り、家に上げようとする。


「ああ。良いぞ」


やったー!と勾陣と共にリビングに向かう。

.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ