書音

□束の間の癒し
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仕事が一段落し今日から三日間、久しぶりに休暇が取れた紅蓮は勾陣を温泉旅行に誘った。
勾陣とは紅蓮の彼女であり、今は大学の教育学部で学んでいる。


温泉宿に行く途中、普段の疲れが溜まっているのか電車の中ですっかり爆睡している紅蓮。
このまま寝かせておきたいが、もうすぐ目的地が近づいてきた。

「騰蛇、もうすぐ着くから起きろ。」
「ん…わかった。」

トンネルを抜けると青々と緑が美しい田舎町に着いた。
その町の駅で降り、船に今度は乗り換える。
直に潮風を浴びながら目指す島を見る。

「中々自然が綺麗な所だな。」
「あぁ。この時期に露天風呂から見える景色が絶景らしいぞ。」
「それは楽しみだ。」

それからしばらくもしない間に船は目的の島に到着した。

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