物語

□勘違い
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『なぁ騰蛇。お昼一緒に食べないか?』

珍しく勾陣の方から誘った。何時もは騰蛇の方が誘ってくるのだが。まぁ誘うと言うより連れて行かれるの方が正しいのだが。


確かに誘ったのは自分だ。
だが、遅れて来るのに何の連絡も無いとはどういう事だ。

「おい暁、騰蛇を知らないか?」

クラスメイトでそれなりに仲の良い暁に聞いてみる。

「ああ、騰蛇君なら女の子に呼ばれてたよ?」

騰蛇はモテる。恋仲と誰にも言っていないから告白されるのは当然だ。

「チッ…探してくる」
「(今、舌打ちが…)う、うん」


◇ ◇ ◇

「…騰蛇君、あの…」

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