短い夢
□ビビり鮫馬
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「腰いてぇ……スクアーロのせいだぁ」
「誤解招くようなこと言うなぁああああ!!」
―数時間前―
『スクアーロ､ディーノ!肝試ししよ!!』
「季節外れだろぉ」
「オレ絶対ヤダ」
『え〜行こうよぉ』
｢｢いやだ!!｣｣
チキショー､ヘタレコンビめ
さっさと顔縦に振れよっ!!
『あ､こわいんだ』
「んなわけあるかぁあああ!!」
「いや､オレはコワイ!!」
『よしっじゃあ行こう!!』
「行かねぇっつってんだろぉ!!」
「だからオレコワイ!!」
馬鹿だね､お前らに拒否権なんてないんだよ｡
こうなったら引きずってでも連れてってやる!!
「あっ!?てめっ放せぇ!!」
「いやだ!!絶対いやだ!!」
『……黙ってついて来りゃいいんだよ』
｢｢……はい｣｣
うわぁ､雨降りそ〜雰囲気出てんじゃん!!
出るって言うから一度来たかったんだよね､この廃屋｡
『おぉ〜出そう』
「……う､うﾞおﾞぉい」
「………」
あらぁ〜､スクアーロ呻いちゃってるよ……ディーノなんか黙っちゃってるし｡いや､確かに黙れって言ったけど｡
ディーノはともかくスクアーロまでビビりとは……あ､でもちょっと納得できるかも｡
『階段登ってみようよ』
「ふざけんなぁ!!もう帰るぞぉ!!」
「オ､オレも帰る!!」
ぐわしっ
ズルズルズルズル
あはははは､引きずってっちゃえばこっちのもんだもんね!
なんか後ろで喚いてるけど知ったこっちゃない｡
さすがに暗いなぁ､階段なんて見えやしない……
懐中電灯持って来てよかった｡
『…………あれ？』
「うﾞおﾞぉい!!?」
「うわっ!?」
最悪……電池切れた……
「もぉいやだぉ!!オレ帰る!!」
「うるせぇええ!!騒ぐなぁあああ!!」
『スクアーロの方がうるせぇ!!』
「ぎゃああああ!!」
『｢うるせぇ!!｣』
なんだ､なんだよ､なんなんだよ!?へなちょこ!!つーか抱きつくなぁ!!
「くくくく､首!!首つめたぁ!!」
「いいから離れろぉ!!」
『ひぃやぁあああ!!』
「今度はお前かぁ!!」
『いいいい､今触った!?』
「触るかぁ!!」
「オレでもないからな!!」
『じゃあ誰よ!!』
ピカァッ!!
浮かび上がる人影
『｢｢ぎゃああああ!!｣｣』
ドンッ
『｢あ｣』
「うわぁああああ!!」
ぎゃーっ!!ディーノが階段から落ちたぁー!!
「腰いてぇ……スクアーロのせいだぁ」
「誤解招くようなこと言うなぁああああ!!」
「何してたんだ､カス共は……」
一人廃屋に残されたザンザス｡
お前こそ何をしてたんだ………
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