きっと、
□プロローグ
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早朝会議は相変わらず騒々しい。
ここの連中が黙って話を聞くはずがねぇ。
だが、この一言で俺を含めみんなが近藤さんに視線を集めた。
「おぉ、そうだ!!忘れるとこだった!!」
「あ?どうしたんだよ、近藤さん」
「みんなにいい知らせだ!!今日から真選組に新しく仲間が加わることになった!!」
「「「……はあぁ!?」」」
「なっ、どういうことだよ!?」
なんだ今のそのノリぃいい!?
今日からこの人が新しいお父さんよ、的なぁああ!!
今の爆弾発言で総立ちだよ、総立ちぃ!!
「何驚いてんだ、トシ。今までだって仲間が増えることくらいあっただろ」
「確かにあるけど急に今日から入隊ってことはなかっただろーが!!」
「いやぁ、忘れててな。スマンスマン」
「スマンですむかぁ!!」
聞いてねぇぞ、んなもん!!
新しく隊士が入るなら一言あっただろ今まで!!
ってなんだこの、あたし聞いてないわよ、みたいな考え!?
「それに隊士じゃないぞぉ」
「はぁ!?ますます意味わかんねぇーよ!!」
つーか、そのあっけらかんとした態度やろめ。余計イラつく。
「隊士じゃないんですかィ?」
「珍しく起きてんじゃねーか、総悟」
「土方さんがうるさくて起きちまいました。ったく、これだからマヨは……」
「てめぇ今ミーティング中だってわかってんのか!!」
コイツ余計苛立たせやがって……
「で、どんな奴なんですかィ?」
「無視かよ!!」
「真選組専属刀鍛冶だ」
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