龍
□アナザーワールド
2ページ/4ページ
陸「風の噂に頭悪そうな極悪人面のカニ頭と半裸と垂れ目の三人組が騒動を起こしてると聞いて来てみれば…全くもう!凌統殿っ!!」
バダ「Σ無視された!!」
しかもさらっと酷いことを言われている。
憐れだ。
凌統は何時ものごとく甘寧に火矢が飛ぶもんだと油断していたので陸遜が自分に非があるかの如く睨むのでかなり焦った。
凌「え、俺?何かした?つうか俺のこと垂れ目っていった…」
陸「折角休みが重なったから待ち合わせして一緒に何処か行く予定だったじゃないですか」
凌「あー忘れてた」
目的地に辿り着く前にこの二人に遭遇してしまったのである。
陸遜は可愛らしく頬を膨らませてヒド−イ、と呟く。勿論演技だ。
腹の中では、
お仕置きです。やはり縛り上げて軽く炙ってしまいましょうフフフ…
とか思っている黒い陸遜だった。
甘「凌統っテメェ俺というものが有りながら俺の目ぇ盗んでおデートかよ…覚悟でき」
凌「俺とアンタがまるでデきてるみてぇな言い方すんじゃねぇこの馬甘寧っ!!」
見事凌統の廻し蹴はうっかり甘寧の腹に見事に入った。
甘「…っ!」
バダ「ははーん?何お前らそーゆう関係?」
バーダックはニタニタとイヤらしいことこの上ない笑みを向ける。
凌「違ぇっつの!!」
バダ「よくみりゃ女顔な」
凌「黙れよ。俺の本気…味わうかい?」
バダ「お前に俺をヤれんのかよ?垂れ目ちゃん」
凌「テメ…っ今すぐその口黙らせてやるっつーの!!」
いつの間にかバーダックVS甘寧だったのが甘寧負傷により凌統に刷り変わっていた。
実はこの中で一番キレやすいのが凌統かもしれない。己の得物を構えて既に臨戦態勢である。
戦線離脱し踞っていた甘寧はふと、陸遜の手にしている不吉な物に気がついてしまった。
甘「…お前何持ってんだ?」
陸「擦ると火が着く素敵な文明の利器です。甘寧殿もカニも次いでに約束すっぽかした凌統殿も、皆燃えてしまうがいいのです!!!」
火矢と文明の利器の相乗効果で何時もの三割増しでの火計。
その様子にうっとりと恍惚に浸る陸遜。
スカウターはメーターを振り切った。
甘寧は触れてはイケないとこに触れてしまったようだ。
が、何時もの事とばかりに甘寧と凌統は慣れた風に身を交わす。
残されたバーダックは
あり得ない数値の戦闘能力に冷や汗をかきつつも不敵な笑み。流石は場数を踏んでいるサイヤ人である。
宇宙は広いぜ…こんなヤベェ奴いるなんてよ…!!
と思っているようだ。
バダ「へっ!ガキが火遊びしてんじゃねぇ!ぅうおらぁ!!ラディッツガード!!!」
バーダックはすかさずラディッツを召喚し業火を防いだ。突然呼ばれ防御に使われた方は堪った物ではない。
ラディ「ヘ?なんだなんだな…んか、あ゛っつ!!あ゛っっづ!!テメ、クソオヤジ何しやがんだゴルァ!!」
バダ「へっ逃げるが勝ちってな、あばよ!!」
甘「俺のセリフ真似んじゃねぇ!!」
ラディ「俺を置いてくなー!!!」
二人はほぼ同時に叫んでいた。