moso家族

□バイオレンス妻と釣果良好旦那
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節約と言う名目のもと、一緒に入浴することになった甘寧と凌統。

「アンタもっと詰めろよな」

大の男が二人で湯船に入っているので余裕なんてない。
膝を立てて座っている甘寧に後ろから抱き締められる状態で、
甘寧は悦に入った様子だったが凌統は居心地悪そうにしていた。

「無理言うな。こっちもギッチギチなんだからよ。つうかなんで乳色の入浴剤なんだよ、見えねぇだろ(それはそれでそそるな」
「いいだろ別にー(恥ずかしいんだっつの)…っ、妙なもん擦り付けんな馬鹿」
「妙じゃねぇってホラ。すげぇだろ、勃ってきたの解るか?」

熱い吐息が首筋に当たり、下半身に触れる違和感。
心底判りたくなどなかったが後ろからしっかり抱き込まれて密着しているので厭でも判ってしまう。
凌統はどうにかして身を捩って振り返り、文句を垂れようとしたが顎先を捕まれて深く口付けられた。拒絶しようにも狭い湯船の中、ろくに抵抗も出来ないまま快楽へと引き摺られていく。

上半身捩った体制が苦しくていつの間にか凌統は甘寧の首に腕を回していた。
仰け反るように無防備にさらした胸板を、悪戯な指が這い回る。
敏感な突起を引っ掛かれるたびにビクンと揺れる躯。
その手が更に下へと伸ばされていき、その先に既に物欲しそうにヒクつく口を見つけた。
甘寧は唇を合わせたまま少し笑って、ゆっくりと狭いそこを押し広げるように指の挿入を繰り返す。
途端に躯の中へ流れ込んでくる湯の感覚にとうとう凌統は喘ぎを噛み殺しながら首を降って唇を離した。

「ソコ、いやだって、馬鹿」
「痛くねぇだろ」
「そーゆう問題じゃ、っあぁん!…んっんん」

強く前立腺を刺激されて思わず漏れた嬌声は浴室に響く程反響を帯びて、凌統は慌てて口を閉じたが甘寧の欲情に火を焚き付けるには充分だ。

「こっちの口は素直だぜ?」
「んっ、んや…ぁ、ぁ」

ゆるゆるとした指の動きはそれ以上気持ちいいところに触れてはくれず、もどかしい快感が苦しい。
焦らしてる側だったが甘寧の方こそ焦れていた。
ねだるように、もっと奥へと誘うように蠢く肉壁

早く、早く繋がりたくて
熱を感じたくて

性急に指を増やして激しく律動のように挿入を繰り返した。
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