甘い囁きT

□運命 出会い
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誕生日おめでとう!

―出会い―


6月6日。
今日は神田の19歳の誕生日だ。

誕生日とは言えば
神田が一番不機嫌になる日。

理由は誕生日。


誕生日と言えば、神田の彼女の座を狙う女の子達の戦争。



それに神田は毎年巻き込まれかなり嫌がっている。だから女はうざいんだ…っと毎年この日になれば確信してしまう。


今日も家を出れば、沢山の女の子達に待ち伏せをさせられ朝から怒りがMAXに来ていた。


やっとの事、いつもより長く感じた一日が終わった。



大学を出る帰る頃にはくたくたになっていた


「ユウー!」


名を呼ばれ振り向くとラビがこちらに向かって走って来ている。


「…なんだ」

「この後時間あるよな?」

「…ねえよ」

早く帰りたい神田。家に帰るとポスターのアレンが迎えてくれる。それに早く癒されたいのだ。


「嘘!?何で!?」

「疲れたんだよ…」

「リナリーが連れて行きたい場所があるって言うんさ」

「リナリーが?」

「これがその場所だから。絶対に来いよ?じゃあな」

ラビは小さな紙切れを神田に渡すと再び大学内に戻って行った。


「なっ…ッチ…」

今日は厄日だと…
リナリーに逆らう事は許さない事実に神田は、ラビから渡された紙切れを開きそれを見た。


そこには


――――――――――
今日の 19時45分に
桜街のクロス223番地に来る事!

来なかったら…わかるわよね?

リナリー
――――――――――

「…桜街のクロスって…金持ちが住む場所じゃねえかよ」


何故自分が金持ちの団地に行かなければならないのか…


神田の苛々は頂点にまで達して、紙切れを握り潰すと不機嫌オーラをまき散らしながら自分の家に向かって歩き出した。




この後起きる…
運命に気付かずに。
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